東京人の夏富士登山 2019

夏富士は、簡単に行けてしまう難しい山

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夏の富士山がどんな山かを一言で表すなら、簡単に行けてしまう難しい山と言っておきます。富士山がもし人の手の全く加わっていない完全自然な山だったら中腹(五合目)まで行くにしてもそれ相応の体力や装備や経験が必要なところを、今は誰でも車で簡単に行けてしまうので、それらを持たない登山未経験の初心者でも標高2000mという富士山中腹から登山を始められます。これはつまり、初心者がいきなり中級者レベルな事を始めるようなもの。これが現地で問題を起こしていると思うのですが、この現実はもはや変えようがないので、以下に富士山がどんなところかを列記し、各々対策を講じられるようにしておきます。登山の準備にお役立てください。

気温差は
下界との高低差は3776m。山頂との気温差は約21℃。つまり、下界が30℃だった場合、山頂は9℃。冬用の上着を着ないと寒くて震える気温です。例えば、五合目でも車の中で仮眠していると、夜中に寒さで寝袋を出すくらいに冷えます。勿論、真夏の富士山です。
雨が降ると
五合目(中腹)以上は山小屋以外に雨宿りする場所はまず無い。山小屋に入ると当然、休憩扱いになるから料金がかかる。高山で体が濡れるとこうなります
風が吹くと
やはり山小屋以外に落ち着けるところが無い。風は強いものになると人が飛ばされるくらいの強さが出るらしいので、山では傘は不向きだし、山小屋もいろいろと飛ばされないように作られてるはず。ちなみに、ザックカバーを付ける場合は、隙間から風が入ってザックカバーが外れても飛ばされないように、必ず付属のホックをザックに掛けること。下山道では前を行く人の起こした砂埃を浴びるので、マスクなどで対策できたら有効。
直射日光が照り付けると
六合目以上は樹木が無いので、これまた山小屋などの物陰以外に避ける場所が無い。各山小屋の前の登山道沿いには座れる場所が設けられているが、実はほとんどの場合、直射日光は避けられない。そこで耳まで陰にできる鍔のついた帽子長袖のシャツが役立ってくれます。半袖だと腕が焼け、顔は特に鼻(の頭)が焼けます。
寒気に晒されると
やはり山小屋に入るか防寒着を着るしかない。ここでフリースの上着やジャケットや手袋や帽子が活躍してくれます。暑い夏ほど信じられなくなりますが、富士山山頂は夜になると真夏でも真冬の寒さになります

以上を考えると、もしも山小屋が満員で利用できない場合、これらは全て自力で対応するしかない。その為には雨具と防寒着とで自身をバッチリとガードするしかない。足は濡れてもさほどのダメージは無いだろうが、最低限、上半身の乾きと保温は確保する必要がある。とにかく濡れないよう、運動しなくても体温を温存できるような服装や装備が必要。普段着で登って日が暮れて、雨や霧で体を濡らしたらすぐにでも下山するか山小屋に入らないと、もしそこへ風が吹いてきたら・・・。ところが、ライトさえ持っていなかったら・・・。

近年、夏の富士山で死亡者も出ています。

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