東京人の夏富士登山 2024

往復・登下山はこんなかんじ

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六合目までの往復

夜間の場合は途中全く明かりの無い真っ暗闇なのでヘッドライトが絶対必要ですが、日中ならば普段着でも良いでしょう。富士山ハイキングといった感じです。六合目安全指導センター付近からでも時には眼下に雲が広がる『雲海』が見られることがあり、地球を感じるダイナミックな風景を見ることもできます。座って食事ができるスペースも広くあるので、弁当持参するのが良いでしょう。とはいえ、現地には雨・風・日差しを避ける場所はほぼ無く、五合目入り口バス停まで数十分かかるほどの距離があるので、通り雨対策に簡易な雨具くらいは持っていくことをオススメします。

登山者・下山者の双方が集まるところなので、人はたくさん来ます。

日中に八合目までの往復

八合目の山小屋・太子館までいけば下山道への短絡路が利用できるので、六合目までで満足できなかった場合はココまで目指してはいかがだろうか。七合目までだと、下山するためにはもときた道を戻ることになります。閑散期なら良いのですが、繁忙期だと嫌がられることがあるかも知れません。

晴天時の登下山ならば防寒着は不要でしょう。天候不良ならば、防寒着と雨具が無いと寒くてガタガタ震える場合もあります。ヘッドライトは有った方が安心します。山は天気がコロコロ変わるので、やはり雨具は必要でしょう。八合目というのは富士山に笠雲がかかった時の境目くらいで、そこよりちょっと下がれば無難です。ただ、夜になるとココもやはり寒くなるはずです。

日中登山→お鉢巡り→日中下山

日の出と共に五合目を出発し、正午過ぎに山頂到着。お鉢巡りの後に下山を始め、夕方から夜に五合目に帰着する計画です。ご来光見物はしないこの日中計画ならば全ての行程で山の風景を楽しむことができますが、一日で登山とお鉢巡りと下山をすることになり、体力的に負担がかかります。ただし、正午頃の頂上は基本的に空いているので、お鉢巡りを省略して休憩に当てる方法もあります。

この計画の場合、晴天時で終始ほぼ暖かく、半袖で登って半袖で下りてきて日焼けした時がありました。一方で天気が悪く、フリースの上に雨具を着ても寒くてガタガタ震えながら下りた時もありました。

同じ日中の登下山でも天候次第で夏と冬ほどの違いができます。

ご来光見物登山

基本と言うか、古くから多くの人が採用してきた登山計画ですが、夜間が含まれるので、最も用具の必要な登山計画ともいえます。 この計画ではハイライトのご来光(日の出)をどこで見るかをまず決定し、次にそこまでの到達にかかる時間を逆算して出発時刻を決めてはいかがでしょうか。

富士山山頂日の出時刻
7月 前半 4:20
後半 4:30
8月 前半 4:40
後半 4:50

ご来光を頂上で見ようという場合、前日までに頂上の山小屋まで行こうとすると、五合目から頂上までの約5~6時間を一度に一気に登ることになり、体力的に厳しいものがあります。そこで、前日の夕方までに八合目辺りまで行き、山小屋で数時間の仮眠休養をした後、真夜中に再出発して日の出前に頂上へ到達するパターンが採られるようです。この二回に分けた登山ならば、最初の三合分と残りの二合分とに分けて登ることができ、疲労を分散できるのです。

この場合、八合目から頂上まで2時間30分かかると見積もると、日の出時刻は上右表の通りなので、逆算して午前2時くらいには八合目山小屋を出発する計算になりますが、日の出風景は日の出時刻前30分くらいから明るくなり出して綺麗になっていくので、午前1時台には出発するようです。

ただし、八合目の山小屋を夜間に出発する為、極めて寒く、防寒着やヘッドライトなどの夜間登山の準備が絶対必要なのと、夜間ゆえに風景は富士吉田市街の夜景しか見えません。八合目から頂上までの風景は全く見物できない欠点があります。それと、お盆期間中は同じような登山者が登山道に長蛇の列を作り、山頂に近づくほど狭くなる登山道が渋滞し、日の出時刻に間に合わない事態が発生しています。

ご来光を見たらお鉢めぐり(火口の周りを一周する)し、下山道を通って山を下ります。日が登れば頂上も急速に暖かくなりますが、それまでの待ち時間は極寒です。

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